お元気ですか? 苺です!
苺(いちご)と書いて苺(まい)と読みます。
今回は「炭酸水素塩泉」という聞きなれない泉質名ですが、よく「美人の湯」「美肌の湯」といわれているものです。
炭酸水素塩泉
温泉水1kg中に溶存物質量(溶け込んでいる物質のこと)が1,000mg以上含まれるもので、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのものです。
全然わかんない
ですよね?(^▽^;)
炭酸水素塩=炭酸水素ナトリウム=重炭酸ソーダ=重曹のことです。
さらに陽イオンのナトリウムがくっつくとナトリウム炭酸水素塩泉、
カルシウムがくっつくとカルシウム炭酸水素塩泉、
マグネシウムがくっつくとマグネシウム炭酸水素塩泉に分けられます。
古い泉質名ですと、ナトリウム炭酸水素塩泉を重曹泉、カルシウム炭酸水素塩泉とマグネシウム炭酸水素塩泉のことを重炭酸土類泉と言っていました。
まだ古い泉質効能表が残っていると、重曹泉・重炭酸土類泉の名まえがのっていて、意味が分からなくなりがちですので、一応解説しておきます。
名まえはややこしいですが、「わぁ~肌によさそう~♡」と感じる、さっぱりスルッとした触感のお湯です。(⌒∇⌒)
肌の不要な角質や毛穴の汚れを取り除くため、入るだけでせっけんで身体を洗ったように清潔になる効果があります。
旧泉質名の2種類は、効能に違いがありますので、ご注意ください。
重曹泉[ナトリウム炭酸水素塩泉]
皮膚表面を柔らかくするので、皮膚病にとてもイイです。
またせっけんのように皮膚を洗浄して、皮膚表面からの水分発散がさかんになって体温がうばわれるため、「冷えの湯」「清涼の湯」といわれるが、これがヤケド・切り傷にイイのです。
夏も汗がスッとひきます。せっけんの効きもいいです。
飲用すると、胃酸を中和し、胃の運動を高めるために慢性胃炎によく、うがい・吸入をすると気管支炎にイイ働きをします。
重炭酸土類泉[カルシウム炭酸水素塩泉・マグネシウム炭酸水素塩泉]
鎮静効果があります。
けいれん・炎症をおさえたり、アレルギー疾患・慢性皮膚病・じんましんなどに効果があります。
せっけんが効きません。
飲用すると、利尿作用・尿酸排泄作用があるので、痛風・尿路結石・膀胱炎に効果があります。
さらに酸を中和させ、カルシウムが鎮静させるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍・逆流性食道炎のような胃腸障害にもイイです。
この泉質は、空気にふれたり、時間がたつと効能成分が失われやすいので、温泉が浴槽の下から注がれるようになっているお風呂が理想的です。
また3種とも潤い・保湿作用がありませんので、保湿ケアは十分に準備してくださいね。